『人生を幸せにするのは何?最も長期に渡る幸福の研究』

心理学者ロバート・ウォールディンガー

こんにちは。

本日はおすすめ動画をアップいたしました。

アメリカの非営利団体TEDが主催している
講演会(プレゼン)動画です。

題目は、

『人生を幸せにするのは何?
 最も長期に渡る幸福の研究から』です。

 75年間にもわたる調査から分かった、
人間の幸福に関する調査です。

それは、健康、脳機能の衰えとも
関係するというお話でした。

わかりやすく聞きやすいお話、
最後のマーク・トウェインの言葉、
ぐっとくるものがありました。

参考にさせて頂こうと思います。(*^^*)
気になる方は、動画か本文をどうぞ。↓

動画時間 12:47

【 動画の日本語訳 】

一生を通して私たちを、健康で幸福に
してくれるのは何でしょう?

最高の未来の自分に 投資するなら、
自分の時間とエネルギーを 何に使いますか?

新世紀世代を最近調査し、
最も大切な人生の目的は何かと訊ねました。

80%以上の答えは、
主な人生の目的は「富を蓄える事」で、
その同じ若者の50%の もう1つの
大きな目的は、有名になる事でした。

働き、さらなる努力をし、 もっと成果を
出すようにと常に求められている世の中です。
良い人生を送るためには、そうする必要が
あると誰もが思わされています。

自分の全人生を― 自分の選択がどう人生を
描いて行くかを予測するなんて、殆ど不可能です。

人の人生に関してのおよそは、その人の
過去を思い出してもらう事で分かりますが、
ご存知のように、それはあまり頼りにはなりません。

過去に起きたうちの膨大な量は、忘れ去られ、
時には完全に創作された記憶さえあります。

では、ある人の全人生が展開されるのを、
観察しながら記録できないものでしょうか。

人々を10代の頃から老年まで追い、
幸福と健康の持続に本当に何が必要なのか、
探索しようと始めたのが我々の研究です。

ハーバード成人発達研究は、史上最も
長期に渡って成人を追跡した研究です。
75年間724人の男性を追跡し、休むことなく
仕事や家庭生活・健康などを記録しました。

勿論その期間中、我々は彼らの人生がどう
展開するかは、知る由もありませんでした。

この様な研究は、非常に稀です。

こんな計画は10年もしない内に頓挫してしまいます。
あまりに多くの人が途中でプロジェクトを降りてしまう。

研究の資金が不足して来る。
研究者達が他の事で忙しくなったり、亡くなってしまう
などが原因で進行が止まってしまうからです。

我々の場合は、運が良かった事もあり 数世代の
研究者達の根気強さのお陰で、
この研究は生き残りました。

元の724人の内の約60人が未だ健在で、
今も研究に参加しています。
そのほとんどが90歳代です。

新しく研究に 2千人以上の彼らの子供達
にも参加してもらっています。

私は4代目の研究責任者です。

1938年以来、男性の2グループを追跡しています。

1番目のグループは研究が始まった時、
ハーバード大学の2年生で、第2次世界大戦中に
大学を卒業し、ほとんどが戦争に行きました。

2番目のグループには、ボストンの極貧環境で
育った少年達がこの研究の為に選ばれました。

1930年代のボストンで、最も問題の多い貧困家庭
出身の 人達だからという理由からです。
水道設備もないような安アパートに
彼らのほとんどが住んでいました。

研究が始まるとすぐ10代の彼らをインタビューし、
健康診断を受けさせました。我々は彼らの家に行き、
ご両親達もインタビューしました。

その少年達が今大人になり、様々な人生を歩んでいます。

工場労働者や弁護士 、レンガ職人や医師になったり、
1人はアメリカの大統領になりました。

中にはアル中になった人や、
統合失調症になった人もいます。

この様に社会の底辺から這い上がり、ずっと
上まで登り詰めた人もいる一方、それとは反対
の方向に人生を 辿って行った人もいるのです。

この研究の創始者達は、思いもしなかった事でしょう。

75年後、今日ここに私が立って研究は未だに
続いている事をこうして話しているなんて。

1年おきに我々の仕事熱心な忍耐強い研究
スタッフが参加者に電話をし、彼らの生活に関しての
質問表を送っても良いかと訊ねると、
ボストンスラム街の 男性の多くはこう問い返します。

「なぜ俺を研究し続けたいんだ?
 俺の生活は面白くもないだろう」

ハーバード群からは 決して出ない質問です。

彼らの生活をしっかり把握するため、
質問表を送るだけが仕事ではありません。

参加者の居間でインタビューしたり、
彼らの医者から 医療記録も手に入れます。

血液検査をし脳画像を撮り、子供達からも
話を聞き、彼らが妻と最も気がかりな事に
関して話し合っている所を撮影します。

約10年前 参加者の妻達にも研究参加をお願い
すると、彼女等の多くは、こう言いました。

「そう言ってくれるのを待ってたわ」と。

これから分かった事は、彼らの人生から
得た何万ページにもなる情報から
分かった事は何でしょう?

それは富でも名声でも、無我夢中で働く事でもなく、
75年に渡る研究からはっきりと分かった事は、

私たちを健康に幸福にするのは、
『良い人間関係に尽きる』 という事です。

これから人間関係に関して 3つの大きな教訓がありました。

第一に、周りとの繫がりは健康に本当に良いという事。

孤独は命取りで、家族・友達・コミュニティとよく
繋がっている人ほど、幸せで身体的に健康で、
繫がりの少ない人より長生きするという事が分かりました。

孤独は害となるという研究結果が出たのです。

孤立化を甘んじて受け生活している人は、
あまり幸せに感じていないのです。

中年になり健康の衰えは早く、
脳機能の減退も早期に始まり、
孤独でない人より寿命は短くなります。

悲しい現実ですが、これから先いつでもアメリカ人の
2割以上は孤独だと回答するでしょう。

しかし、群衆の中や結婚生活の中でも、
孤独を感じることはあります。

つまり、ここで重大な事は、友人の数だけが
ものをいうのではなく、生涯を共にする
相手の有無でもないのです。

重要なのは、身近な人達との関係の質なのです。

争いの真っただ中で暮らすのは、
健康に悪い事が分かっています。

例えば愛情が薄い・喧嘩の多い結婚は、
健康に悪影響を及ぼし
恐らく離婚より悪いでしょう。

愛情のある良い関係は、人を保護します。

我々は参加者全員を追跡し、彼らが80代になった時、
中年の彼らを振り返り、誰が健康で幸せな80代に
なったか、予測してみたかったのです。

彼らが50才の頃に得た彼らのデータを全て集めてみると、
中年のコレステロール値等とは関連性はなく、
どの様な老年を迎えるかは、当時の人間関係の
満足度で予測される事が分かりました。

50才で最も幸せな人間関係にいた人が、
80才になっても一番健康だったのです。

親密な良い関係がクッションとなり、加齢過程での
様々な問題を和らげてくれてるようです。

中でも特にパートナー共に幸福だと感じていた人達は、
80代になり身体的苦痛があっても、
精神的に幸福だという 報告が出ています。

しかし、不幸な関係にある人達は、身体的苦痛が
ある日には、精神的苦痛でその身体的苦痛が
更に増幅されていました。

人間関係と健康に関して分かった3つ目の
大きな事は、良い関係は、身体の健康だけでなく、
脳をも守ってくれるという事です。

堅固な良い関係をしっかりと 80代にまで
持ち続ける人は、その関係に守られています。

そういう関係にいる人― 何かあった時、
本当に頼れる人がいる、と感じている
人の記憶は、はっきりしています。

一方、パートナーには全く頼れない、と感じている
人には、記憶障害が早期に現れ始めます。

良い人間関係といっても、波風がない訳ではありません。

ある80代のカップルは、明けても暮れても小言を
言い合っている かも知れませんが お互い頼り合える と
感じている限り、彼らが苦難に遭遇した時、
口論しても後々まで残るという事はありませんでした。

この教え― 親密で良い関係は、包括的に 私たちに
益となっているという教えは
今に分かった事ではありませんね

何故そんな関係は築き難く、無視され易いのでしょう。

誰もそうですが、私たちは手っ取り
早く手に入れられる、生活を快適に
維持してくれるものが大好きです。

人間関係は複雑に込み入っています。

家族や友達との関係をうまく
維持して行くのは至難の業です。

その地道な努力は、地味で、
その上その仕事は死ぬまで続きます。

75年間に渡る研究で、定年退職後、
一番幸福な人は、 仕事仲間に代わる
新しい仲間を自ら進んで作った人達です。

最近の調査での新世紀世代のように、
この研究の参加者の多くは、彼らが青年期に
入った時、名声や富や業績が、良い生活を
するには必要なものだと本当に信じていましたが、
75年もの間我々の研究で繰り返し繰り返し
示されたのは、 最も幸せに過ごしてきた人は、
人間関係に頼った人々だという事でした。

それは家族・友達やコミュニティだったり様々です。

あなたはどうですか?

今、あなたが25才、40才、60才なら、
あなたが人間関係に頼るとは、どういう事なのでしょうか?

あなたに出来る事は、実際無限にあります。

テレビやPCの前の時間を人と過ごす時間に充てる。

新鮮さを失った関係を活気づけるため、
何か新しい事をパートナーとする。

長い散歩とかデートなどです。

また何年も話していない家族に
連絡を取るのも1つの方法です。

よくある家族のいざこざは、
遺恨を抱く人々にひどい悪影響を及ぼすからです。

最後にマーク・トウェインの言葉を
引用して終わります。

一世紀以上むかし、彼は人生を振り返りこう書きました。

「かくも短い人生に、諍い、謝罪し、傷心し、
 責任を追及している時間などない。

 愛し合う為の時間しかない。
  それが例え一瞬にすぎなくとも。」

良い人生は良い人間関係で築かれます。

ありがとうございました。

_____________________

最後までお読みいただきまして、
ありがとうございます。

山路

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